ボリンジャーバンド売買サイン点灯銘柄
ここでは、2025/3/12の大引け時点で25日移動平均線の数値を基準に算出した±2σのボリンジャーバンドの値幅を超えて売りサイン、下回って買いサインの条件にマッチした銘柄を掲載しています。
ボリンジャーバンドの解説
ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)とは、米国の金融アナリストであるJohn Bollinger氏によって1983年に考案されたことからその名が付く、移動平均線の数値を基準に一定期間のデータの標準偏差(σ)を加算・減算し、値動きの大半はその値幅(バンド)内に収まるという統計学を応用した指標です。日本では「ボリバン」の愛称で親しまれています。
ボリンジャーバンドの見方
基準にする移動平均線の数値をミッドバンドと呼び、そこに加算・減算する標準偏差(σ)とは、過去の価格の平均値からどのくらいばらついているのかを算出したものです。標準偏差(σ)は、日々の値動きによって拡大や縮小を繰り返します。
- ±1σの値幅内に収まる確率=約68.3%
- ±2σの値幅内に収まる確率=約95.4%
- ±3σの値幅内に収まる確率=約99.7%
統計学上、標準偏差を2倍にした±2σの値幅内に収まっている確率は、約95.4%であることから、+2σを上限(レジスタンス)、-2σを下限(サポート)として考えることができます。
ボリンジャーバンドの活用方法
ボリンジャーバンドの値幅を越えることや下回ることをバンド・ブレイクアウトと呼び、±2σのバンド・ブレイクアウトを起こすのは異常であると判断することができます。
±2σのバンド・ブレイクアウトの異常を、次の2通りのどちらで捉えるかで売りと買いのどちらでエントリーすべきかも180°違ってきます。
- ±2σの値幅内に収まる確率が約95.4%と非常に高いことを前提に、すぐに値幅内に戻ってくると想定する。
- ±2σの値幅から飛び出した値動きを、これまでと異なる新しい相場が始まった兆候だと想定する。
考案者であるBollinger氏は、新しい相場が始まった兆候を捉えるのにボリンジャーバンドの活用が王道であると、重要性を強調されていますが、後者での活用には、企業の財務状況や業績などのファンダメンタルズの要素も大きく介入してくるためテクニカル分析以外の企業研究・分析の上で判断することが求められるでしょう。
当サイトでは、バンド・ブレイクアウトを検知するだけの機械的な判断しかできないため、前者の±2σの値幅を超えた価格を異常値と捉え、値幅を上回った場合には売りサイン、下回った場合には買いサインと判断しています。
ボリンジャーバンドの計算式
指標の計算は、当サイトやアプリ・ツールを利用すれば自動で行ってくれますが、計算式にもとづいた指標の理解を深めれば、トレードで指標をさらに活かすのに役立ちます。
ミッドバンドの算出
ボリンジャーバンドを作成するためには、まずミッドバンドとなる数値を算出します。
例えば、25日移動平均線を基準にするボリンジャーバンドの場合、25日移動平均値がミッドバンドとなります。当日の25日移動平均値を算出するには過去25日間の終値のデータを用意します。
当日終値 + 2日前の終値 + ... + 25日前の終値 |
25 |
これで当日の25日移動平均値を算出することができます。
標準偏差の算出
次に対象期間中の標準偏差(σ)を算出します。標準偏差は次の式で求められます。
√ | n × ( n日間の各終値の2乗の合計 - n日間の終値の合計の2乗 ) |
( n × (n - 1) ) |
25日移動平均線を基準にするボリンジャーバンドの場合、25を「n」に代入します。
±2σバンドの算出
最後にミッドバンドに標準偏差の2倍を足せば+2σのバンド、標準偏差の2倍を引けば-2σのバンドが算出ができます。
±2σ | = | ミッドバンド ± 標準偏差 × 2 |
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ボリンジャーバンドの計算式を理解することで、n日の移動平均線の数値に標準偏差を足したり、引いたりして値幅(バンド)が計算されていることがお分かりいただけるでしょう。