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applet要素はウェブページ内に Javaアプレット(Java applet)を埋め込む場合に指定します。Javaアプレットとはプログラミング言語の Java で作られたプログラムで、UAにダウンロードして、ウェブページ上でアニメーションやゲームを動かすのに使われます。Javaアプレットの実行時に必要なパラメータ値は param要素で設定します。

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
要素分類
インライン要素ブロックレベル要素
開始タグ
必須
終了タグ
必須
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
内容モデル

applet要素はインライン要素だけでなくブロックレベル要素も内包することができるので、ブロックレベル要素・インライン要素の両方を取ることができます。ただし、両方同時は不可能なため、インライン要素しか内包できないブロックレベル要素またはインライン要素の中で使われた場合は、インライン要素として扱われます。

align属性

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
指定要素
applet
必須
-
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
属性値
  • left
  • right
  • top
  • middle
  • bottom

表示域内のどこに Javaアプレットを揃えるか、その後に続くテキストの回り込みを指定します。値には次の5つのキーワードがあります。キーワードは半角アルファベットの大文字・小文字が区別されません(case-insensitive)。

left
データは左に配置、その右にテキスト(複数行)が回り込む
right
データは右に配置、その左にテキスト(複数行)が回り込む
top
データとテキスト(1行)を上揃えに表示
middle
データとテキスト(1行)を中央揃えに表示
bottom
データとテキスト(1行)を下揃えに表示

align属性は非推奨属性のため、CSSfloatプロパティで左右の配置とその後に続くテキスト(複数行)の揃え方を、vertical-alignプロパティでテキスト(1行)との垂直方向の並びをそれぞれ代替することが推奨されています。また、回り込んだテキストを途中で解除したい場合は br要素に clear属性を指定すれば良いのですが、clear属性も非推奨属性のため、Javaアプレットの後に続く要素に clearプロパティを指定すると良いでしょう。

alt属性

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
指定要素
applet
必須
-
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
属性値
代替テキスト(altanative text)

何らかのトラブルで Javaアプレットが表示できない場合や音声出力・点字出力などの非視覚環境、Javaアプレットの表示に対応していない・あるいは表示しない設定にしている環境において、その Javaアプレットが表現する情報の代替となるテキストを指定します(内容を説明するためのものではありません)。

archive属性

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
指定要素
applet
必須
-
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
属性値
URI

Javaアプレットのアーカイブ(.jar)の所在をURIで指定します。複数指定するときは、カンマ(,)で区切ります(例:"xxx.jar", "xxx.jar")。Javaアプレットのアーカイブとは、複数の Javaアプレットファイルを 1つにまとめた圧縮ファイルのことです。このアーカイブを事前に読み込んでおくことで、UAの Javaアプレットの動作効率の向上につながることが期待されます。また、codebase属性を指定した場合は、その値を基準とした相対URI となります。

code属性

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
指定要素
applet
必須
-
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
属性値
classファイルの URI

Javaアプレットのclassファイル(.class)の所在を URI で指定します。また、codebase属性を指定した場合は、その値を基準とした相対URIとなります。applet要素にはcode属性かobject属性のどちらか一方を必ず指定しなければなりません。しかし、Internet Explorer がobject属性をサポートしていないことを考えると、必然的にcode属性を指定することになるでしょう。

codebase属性

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
指定要素
applet
必須
-
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
属性値
URI

archive属性, code属性の相対URI となる Javaアプレットの基本URI を指定します。この属性を省略した場合、当該ウェブページのURI が基準となります。セキュリティの理由から指定できるのは、URIのサブディレクトリしか指定できません。

height属性

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
指定要素
applet
必須
必須属性
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
属性値
  • 整数(pixels)
  • パーセンテージ値(%)

Javaアプレットを表示するときの高さを整数(ピクセル数で解釈)、または表示域の縦幅に対するパーセンテージ値(%)で指定します。必須属性です。

hspace属性

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
指定要素
applet
必須
-
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
属性値
整数(pixels)

Javaアプレットの左右の余白を整数(ピクセル数で解釈)で指定します。なお、余白の指定は CSS の marginプロパティで代替が可能です。

name属性

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
指定要素
applet
必須
-
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
属性値
Javaアプレット名

同一ページ内にある他のJavaアプレットと連携できるように名前を付けます。name属性の値は半角アルファベットの大文字・小文字を区別する(case-sensitive)ので厳密な指定が必要です。

object属性

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
指定要素
applet
必須
-
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
属性値
Javaアプレットの状態を保存したデータの URI

停止した Javaアプレットの状態を保存したデータを指定します。codebase属性を指定した場合は、その値を基準とした相対URI となります。applet要素には code属性object属性のどちらか一方を必ず指定しなければなりません。ただし、object属性はUAのサポート状況が良くないことから使われていません。特にInternet Explorer がobject属性に対応していないため、必然的にcode属性を指定することになるでしょう。

vspace属性

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
指定要素
applet
必須
-
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
属性値
整数(pixels)

Javaアプレットの上下の余白を整数(ピクセル数で解釈)指定します。なお、余白の指定は、CSS の marginプロパティで代替が可能です。

width属性

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
指定要素
applet
必須
必須属性
非推奨
  • 非推奨
  • HTML4.01 Strict 廃止
  • XHTML1.0 Strict 廃止
  • XHTML1.1 廃止
属性値
  • 整数(pixels)
  • パーセンテージ値(%)

Javaアプレットを表示するときの横幅を整数(ピクセル数で解釈)、または表示域の横幅に対するパーセンテージ値(%)で指定します。必須属性です。

その他の属性

共通属性

applet要素のサンプル

<applet code="xxx.class" width="300" height="150" alt="代替テキスト">
<param name="filename" value="xxx.gif">
</applet>

廃止と代替方法

HTML4.01, XHTML1.0 の Transitional, Frameset ではapplet要素及び全ての属性が非推奨とされており、HTML4.01 Strict, XHTML1.0 Stirct, XHTML1.1 ではapplet要素は廃止されました。また、HTML5においてもapplet要素は廃止されました。

このため Javaアプレットを埋め込む場合、applet要素に代わってオブジェクト全般を配置できる obeject要素を使用します。ただし、object要素でJavaアプレットを埋め込んだ場合、Internet Explorer では動作しないことから非推奨・廃止された要素であっても、Javaアプレットでしか提供できない場合は後方互換を確保するにはapplet要素を使用せざる得ません。