noframes要素

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noframes要素(alternate content container for non frame-based rendering)はフレームのレンダリングに対応していない環境やフレームを使用したページの内容を把握するのが困難な非視覚環境用に代替内容を指定します。フレームのレンダリングに対応した環境であれば、noframes要素の内容を無視します。フレームの割り付けを定義する frameset要素内に記述し、開始タグの "<noframes>" と終了タグの "</noframes>" の間にフレーム非対応環境においても各フレームの内容となっているリソースの情報を取得できるように、それらのリソースが表現する情報の代替となる内容を指定します。フレームには Netscape Navigator 2.0, Internet Explorer 3.0 のバージョンより対応しています。

一応、noframes要素内には body要素 を内包することができますが、frameset要素自体が body要素の代わりをするため記述する必要はありません。また、noframes要素はフレーム設定型(Frameset)の他に移行型(Transitional)にも記述することができますが、その場合の使い道はとくにありません。

バージョン
  • HTML4.01(T,F)
  • XHTML1.0(T,F)
要素型
ブロックレベル要素
開始タグ
必須
終了タグ
必須
非推奨
-
内容モデル

noframes要素の属性

共通属性
イベント属性

代替内容の記述例

よくあるのが、「フレームを使用しているのでフレーム対応環境でご観覧ください」といった類の記述内容ですが、これでは各フレームの内容となっているリソースの表現している情報の代替にもならなければ、フレーム内の情報にもアクセスできないという結局何の意味も成さない内容を記述しているだけなので注意してください。たとえば、次のように記述しておけば、フレーム内の情報にもアクセスでき、サイト内のコンテンツにも問題なくアクセスできるので最低限のカバーができているといえるでしょう。もっともフレームを使わずともユーザをしっかりと案内できるような構成を採用できることの方が望まれます。

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN">
<html><head>
<title>W3G - World Wide Web Good</title>
</head>
<frameset cols="150,*">
<frame src="menu.html" title="メニュー" name="menu">
<frame src="main.html" title="コンテンツ" name="main">
<noframes>
<h1>W3G(World Wide Web Good)</h1>
<p>より良いWebを作るための初学者を対象とする情報技術の解説サイトです。</p>
<ul>
<li><a href="menu.html">コンテンツ一覧</a></li>
<li><a href="main.html">トップページ</a></li>
<li><a href="sitemap.html">サイトマップ</a></li>
</ul>
</noframes></frameset>
</html>