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em要素(emphasis)は要素内の語句を強調していることを示すインライン要素です。視覚環境の UA では要素内のテキストはイタリック体(斜体)表示になります。傾きのない通常体に戻して表示する場合は、CSSfont-styleプロパティ("em { font-style : normal ; }")を指定します。

なお、より強い強調を示す場合は strong要素 を使います。em要素や strong要素は視覚的な表示の効果だけでなく、強調という付加情報をもっているので音声出力・点字出力の非視覚環境においても強く表現する(読み上げる)ことが期待されます。

HTML5では変更がある要素です。HTML5における変更点を参照ください。

バージョン
  • HTML4.01(S,T,F)
  • XHTML1.0(S,T,F)
  • XHTML1.1
要素型
インライン要素
開始タグ
必須
終了タグ
必須
非推奨
-
内容モデル

em要素の属性

共通属性
イベント属性

em要素のサンプル

<p>em要素は行内で<em>強調<em>したい内容を示します</p>
<p>strong要素は行内で<strong>より強く強調</strong>したい内容を示します</p>

HTML5における変更点

HTML4.01, XHTML1.0, XHTML1.1では、より強い強調を示す場合は strong要素を使うとされていましたが、HTML5ではstrong要素から強調の意味が失われ、「重要性」を表す要素として定義されています。そして、em要素のみが強調を表す要素として、強調の度合いはem要素自身の入れ子関係で表すことになりました。strong要素も入れ子関係によって重要の度合いを表すことができます。

em要素の入れ子関係で強調の度合いを表す例

<p>魚が<em>好き<em>です。
でも、<em>お肉は<em>もっと好き</em>です。</em></p>

strong要素の入れ子関係で重要性の度合いを表す例

<h1><strong>まぜるな<strong>危険</strong></strong></h1>
<p><strong>酸性タイプ</strong>の製品と一緒に使う(まぜる)と有毒な塩素ガスが出て<strong>危険</strong>です。</p>