なりきりアイデア出し「演ずれば道は開く」

Updated / Published

ありきたりじゃない斬新なアイデアを出したいときやアイデアを出すこと自体に煮詰まったときに、これから紹介する方法で考えてみると新しい発見が生まれるかもしれません。

先日、Webディレクタースクールで有名な株式会社デスクトップワークスの田口さんの講義を少人数で受講させて頂ける機会がありました。講義内容はファシリテーションについてなのですが、中でもアイデア出しについての方法はファシリテーションを行うファシリテーターに限らず、練習次第で誰でもすぐに取り入れられる方法でしたので、ご紹介したいと思います。

視点を変えることの究極形

エンドユーザーの「顧客視点」で考えることが大事だとは良く言われますが、これは正直常日頃からやっていて当たり前のことです(当たり前といってもできてないことの方が多いでしょうが)。ただし、顧客視点は一歩間違えると真のニーズとズレていることも多々あるので要注意事項でもあります(顧客視点と真のニーズがズレていた事例が掲載されています:顧客視点とお客様の声は違う!?マーケティングの成功9事例)。

あとは、中には取引先である「クライアント視点」に立って考えてみるという方法を取り入れている人もいるでしょう。もし自分がクライアントの会社の社員や社長だったらという視点で考えてみるということです。ですので、視点を変えて考えるというのは自分の経験則を鑑みた「自分視点」を加えて、大半の方が2視点ないしは多くて3視点ぐらいに留まるはずです。

仕事や会議のアイデア出しも、先のいつも通りの2視点ないしは3視点ぐらいからしか考えようとしないため、ありきたりなアイデアやアイデアそのものがすぐに出尽くして煮詰まってしまうのではないでしょうか。

ぜひ、そんなときに試してみたいのがもし●●だったら、どうするだろうか?!偉人や有名人、憧れの人など全然違う人の視点に立って考えてみることです。これなら無限に視点を変えてアイデアを出すことができます。そしてそのときは完全になりきること・徹底して演じきることが大事です。歴史上の人物ともなると実際はどのような人だったかがわからないわけですが、それも人物像を想像してその人になりきってみるわけです。織田信長だったらこんな奇抜なことをするんじゃないか等、これまでのアイデアとは大きく様変わりしたアイデアが出てくるはずです。

切り口も絞ってみる

切り口とは、何を基点に考えるかです。コンテンツ(中身)を基点に考えるのか、デザイン(ビジュアル)を基点に考えるのかなどを絞って、条件をつけてあげることで実はアイデアが出やすくなります。

たとえば、まずはスティーブ・ジョブズになってみるとしましょう。そしてスティーブ・ジョブズなら自分が今担当している案件をどういうデザインにするかを考えてみるわけです。スティーブ・ジョブズになりきって手を動かしていくと、どんどん無駄が省かれ「すごくシンプルになったけど、なんか良いじゃん」とこれまでの自分ではできなかった全く新しいデザインにたどり着くことができたりするかもしれません。

まとめ

おさらいをしますと、

  1. アイデアを出すことに関してはこれまでとは違った視点で考えるようにしましょう。
  2. 無限に視点を変えられる方法としてもし●●だったらと偉人や有名人などの視点に立って考えるのも良いでしょう。
  3. その際にはその人物になりきって、演じきるようにしましょう。
  4. よりアイデアを出しやすくするために切り口(基点)を絞り条件をつけましょう。

当然これをやると無駄なアイデアもたくさんでてきますが、何もアイデアがでてこないのとでは大違いのはずです。また無駄だと思ったアイデアも、視点を変えてみれば有意義なアイデアになるかもしれません。

以上、視点を変えてみることの大切さを改めて知らされる良い機会となりましたので記事にしてみました。それではいろいろな人になりきり・演じてアイデアを出してみましょう、嫌な仕事や会議であってもどこか楽しく思えてくるのではないでしょうか!