font要素(local font modifier)は color属性, face属性, size属性と組み合わせてフォントの色・種類・サイズを指定します。ただし、font要素及びその全ての属性が非推奨で、見栄えに関する指定は CSS で代替することが推奨されています。
font要素は一見、便利な機能ですが非推奨とされているのには次のような理由があります。たとえば、フォントの書体が指定されていても等幅文字(固定幅文字)しか扱えない・表示できない環境では無意味です。フォントの色が指定されていても白黒でしか表示できない環境では無意味です。フォントのサイズが視覚的に大きくても小さくても音声出力・点字出力などの非視覚環境では無意味です。このように環境によっては font要素で指定された属性を再現する方法はありません。つまり、色やサイズなどを表現できない環境での代替方法がないということを意味していおり、環境に強く依存することから非推奨となっています。
もう一点、font要素が推奨されない理由にユーザースタイルシート(UA 内臓の機能でユーザーが自分にとって適した状態で閲覧できるようにウェブページに被せるフィルターのようなもの)との相性を大変悪くする影響を与えてしまうことがあります。たとえば、色覚異常の障害をもったユーザーがウェブコンテンツ制作者の指定していた色からユーザースタイルシートで自分が良く見える色に代えようと思っても、制作者側が font要素で様々な色を指定していると、それら無数に存在する色指定に対して代替色を指定しなければならないことに呆れて閲覧することまであきらめてしまうかもしれません。
文字の色を 16進数RGB値、またはカラーネームで指定します。CSS の colorプロパティで代替することが推奨されています。
表示するフォントの種類(書体)を指定します。フォント名は半角アルファベットの大文字・小文字が区別されません(case-insensitive)。複数指定する場合はカンマ(,)で区切って指定します(例:face="Verdana, arial")。複数指定した場合は、ユーザーの環境(コンピュータ)にインストールされているフォントが指定順に優先して反映されます。フォントの種類の指定は、CSS のfont-familyプロパティで代替することが推奨されています。
フォントサイズを絶対値、または相対値で指定します。デフォルトでは UA のフォントサイズの初期値は "3" に設定されています。絶対値は "1-7" までの自然数の固定値による指定です。相対値は基本表示サイズを基準に何段階大きく、または小さく表示するかを相対的に指定する方法で、"+1", "-1" のように指定します。たとえば UA の初期値である "3" を基準とした場合、"+4" を指定すると文字サイズは一番大きな "7" に、"-2" を指定すると一番小さな "1" になります。また、basefont要素が指定されている場合は、そこで指定されているサイズが基準となります(basefont要素は Internet Explorer のみ対応)。CSS の font-sizeプロパティで代替することが推奨されています。
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