q要素(short inline quotation)はインラインレベルの(比較的短い)文章の引用であることを示します。インラインレベルの引用に対してブロック要素を含む(比較的長い)文章の引用であることを示す場合には blockquote要素を使用します。
Netscape, Firefox, Opera(, Safari)のデフォルトスタイルシートには、q要素をセレクタに CSS の quotesプロパティでダブルクォーテーション(")が初期値に設定されています。このため、q要素の内容の先頭と最後に引用符が追加された状態でレンダリング(描画)されることになります。しかし、Windows版Internet Explorer 6, Windows版Internet Explorer 7, Macintosh版Internet Explorer 5 においては引用符は追加されません。
このように UA ごとに表示が異なり、ましてや quotesプロパティに対応していない環境については、引用符を追加することもできないためどこからどこまでが引用なのかを示せない問題が発生します。そこで、次世代規格の XHTML2.0 の quote要素(q要素の後継にあたる)については UA が引用符を自動的につけてはならない(初期値を空文字にすること)と定められる予定なので、今後登場する UA においては quote要素だけでなく q要素においても UA のデフォルトスタイルシートには特定の引用符が設定されないことになるでしょう。
引用文の引用元を示す属性で、値には引用元の URI など元となる文書の情報を指定します。cite属性の代わりに title属性に引用元の説明となる情報を記す使い方も良くあります。これは引用元が書籍など URI で示すことができない場合は、cite属性よりも補足説明という形で title属性に書籍名とページ名を記した方が適切だからです。