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title要素(document title)は文書の表題(タイトル)を示します。視覚環境の UA では、このタイトルがウインドウ上部のタイトルバーに表示されると共に、ブックマークの名称としても利用されます。さらに、検索エンジンの検索結果においても title要素の内容がウェブページへのリンク部分となりユーザがアクセスする際の重要な判断材料となります。このようにタイトルは重要な役割をすることから必ず指定する必要があり、省略することは許されません。タイトルには文書の内容を具体的に理解できるものを記述します。frame要素で指定される個々のフレーム内の文書であってもタイトルの記述は必須です。XHTML1.0 には id属性がありますが、HTML4.01 と XHTML1.1 にはありません。

UA はタイトル内の文字列を解析対象となる文字データ (PCDATA) として認識します。PCDATA では文字実体参照などは展開されて対応する文字に置き換えられるので、たとえば &amp; と記述すれば、それは & と表示されます。さらに、マークアップ区切り文字は意味を持ち、< があれば開始タグ開始区切り子とみなすので、たとえば "<!-- -->" のコメント宣言があれば、その内容はコメントと見なされ、表示には反映されません。

ただし、便宜上の HTML 1.0 の草稿では置換可能文字データ(RCDATA) として定義されていたこともあって、一部の古い、古い UA ではタイトルの内容を RCDATA として扱うものもあります。たとえば、"<title><!--コメント-->タイトル</title>" のようにタイトル内に "<!-- -->" でコメントを入れた場合、PCDATA として扱う UA はその文字列をコメントと見なし、タイトル内容として表示することはありませんが、RCDATA として扱う UA では <!--コメント-->タイトル のようにそのまま表示してしまいます。このため、タイトルにコメントは含めいないようにした方が無難です。なお、title要素が内包可能なのはテキストのみなので、他の要素を含んだりすることはできません。

バージョン
  • HTML4.01(S,T,F)
  • XHTML1.0(S,T,F)
  • XHTML1.1
要素型
head要素の子要素
開始タグ
必須
終了タグ
必須
非推奨
-
内容モデル
テキスト

title要素の属性

共通属性

head要素内でのtitle要素の出現位置

<head>
......
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>title要素</title>
......
</head>

UAへの補足情報(メタ情報)として当該文書の文字コード(符号化方法)をmeta要素で設定している場合は、title要素よりも前に記述するようにしましょう。UA は上から順にソースコードを解析していくので、漢字やひらがなの日本語が含まれる title要素の内容を解析する前に、当該文書の文字コードを先に伝えておくことでタイトルの内容も正しく解釈できるように働きます(なお、サーバ設定ファイルで事前にサーバ側がUAからのリクエストに対して返すHTTPレスポンスヘッダ内に文字コード情報を直接指定している場合は、補足情報(メタ情報)よりも先にUAは文字コードに関する情報を受け取ることが可能なので、この限りではありません)。