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ins要素(inserted text)は修正履歴を残すときに指定範囲が新しく追加・挿入されたことを示します。視覚環境の UA では要素内のテキストは下線を引いた表示になります。ins要素は指定範囲が削除されたことを示す del要素と組み合わせて使うことで、何を削除して代わりに何を追加・挿入したか修正履歴の内容をはっきり示すことができます。ただし、削除と挿入で見た目がごちゃごちゃした内容になるという場合は CSS で "del { display : none ; } ins { text-decoration : none ; }" を指定し、削除内容を消して表示しない使い方をすると良いでしょう。

ins要素はインライン要素だけでなくブロックレベル要素も内包することができるので、ブロックレベル要素・インライン要素の両方を取ることができます。ただし、両方同時は不可能なため、インライン要素しか内包できないブロックレベル要素またはインライン要素の中で使われた場合は、インライン要素として扱われます。

バージョン
  • HTML4.01(S,T,F)
  • XHTML1.0(S,T,F)
  • XHTML1.1
要素型
インライン要素ブロックレベル要素
開始タグ
必須
終了タグ
必須
非推奨
-
内容モデル

cite属性

バージョン
  • HTML4.01(S,T,F)
  • XHTML1.0(S,T,F)
  • XHTML1.1
指定要素
必須
-
非推奨
-
属性値
URI

文書の内容が変更された理由を示す情報を記した所在を URI で示します。cite属性はあまり活用されているわけではないので、わざわざ変更した理由を示す文書を作成するのが面倒臭い場合は、代わりに title属性でその説明を簡単に行うと良いでしょう。

datetime属性

バージョン
  • HTML4.01(S,T,F)
  • XHTML1.0(S,T,F)
  • XHTML1.1
指定要素
必須
-
非推奨
-
属性値
YYYY-MM-DDThh:mm:ssTZD(TZD = Z または +hh:mm または -hh:mm)

変更が行われた日時を指定します。日時表記の国際標準を定義している ISO 8601:1988 の形式に添って記述します。

日時表記の国際標準の形式
YYYY 年を西暦の4桁で記述する (ex: 2005)
MM 月(01-12)を2桁で記述する (ex: 09)
DD 日(01-31)を2桁で記述する (ex: 22)
hh 時間(00-23)を2桁で記述する (ex: 23)
mm 分(00-59)を2桁で記述する (ex: 15)
ss 秒(00-59)を2桁で記述する (ex: 30)
TZD Z UTC(協定世界時=グリニッジ標準時)であることを示す (ex: Z)
+hh:mm UTC より hh時mm分間進んだ現地時間であることを示す (ex: +09:00)
-hh:mm UTC より hh時mm分間遅れた現地時間であることを示す (ex: -05:00)

TZD(タイムゾーン指定子)は、UTC(協定世界時)よりその現地時間が hh時間と mm分間進んでいるか、または遅れているかを記述します。たとえば、アメリカ東部にいるのであればアメリカ東部標準時の -05:00 を記述し、日本にいるのであれば日本標準時の +09:00 を記述します。

なお、正確には "2005-09-22T23:15:30+09:00" のように分と秒まで記載する必要があるのですが、仕様の注記には日付時刻を正確に取得できない場合は、「時間-分-秒」の値については「00」としても構わないとあります。つまり便宜上だけで、"2005-09-22T00:00:00+09:00" のように記述しても良いでしょう。

その他の属性

共通属性
イベント属性

ins要素のサンプル

<p>浜崎あゆみさんのニューシングルのリリースは<del>2005年9月4日</del><ins>2005年9月14日</ins>です。</p>