cite要素
cite要素(citation)は出典元や引用元など他のリソース(情報資源)の参照を明示します。出典元や引用元のリソースはウェブ上のものだけを示すのに限らず、書籍や論文など紙媒体の書籍名・著者名を示す場合にも使われます。視覚環境のUAにおけるデフォルトの表示は要素内のテキストをイタリック体(斜体)で表示します。
- バージョン
- HTML4.01(S,T,F)
- XHTML1.0(S,T,F)
- XHTML1.1
- 要素分類
- インライン要素
- 開始タグ
- 必須
- 終了タグ
- 必須
- 非推奨
- -
- 内包可能
- インライン要素
- テキスト
cite要素に指定できる属性
引用を示す要素と組み合わせる場合
引用を示す場合は、ブロック要素を含む・含まないに応じてblockquote要素、またはq要素を用いることになります。blockquoteやq要素では、cite属性で引用元のURI(リソースの所在や名前)と、title属性で引用元の説明情報を示すことになっているのですが、主要な視覚環境のUAにおいてはcite属性、title属性で示された情報が視覚的に表され、それをハイパーリンク等で利用できるようにはなっていません。
そこでcite要素で出典元や引用元を視覚的に表すために引用を示す要素と組み合わせて使用する場合は、出典元・引用元は引用文ではないため、cite要素の内容は飽くまでもblockquote要素やq要素内に含めることなく、くわえて引用自体のブロックとして関連付けられるようなマークアップを施すことができればベターかと思われます。そのようなニュアンスを伝えられるマークアップの一例を示します。
<p class="quote"><cite>HTML 4.01 Specification</cite>にはcite要素について
<q cite="http://www.w3.org/TR/html401/struct/text.html#h-9.2.1" title="9.2.1 Phrase elements">
Contains a citation or a reference to other sources
</q>と説明があります。</p>
<dl class="quote">
<dt>Barack Obama氏の<cite>2004年7月27日 民主党全国大会 基調演説</cite>より抜粋</dt>
<dd>
<blockquote title="Barack Obama氏の2004年7月27日 民主党全国大会 基調演説">
<p>I say to them tonight, there's not a liberal America and a conservative America.</p>
<p>There's the United States of America.</p>
<p>There's not a black America and white America and Latino America and Asian America.</p>
<p>There's the United States of America.</p>
</blockquote>
</dd>
</dl>
また、blockquote要素においては上記のサンプルのような示し方をスクリプトを通して実現できる、blockquote要素単体から引用元を視覚化するスクリプトも公開していますので、参考にしてみてください。
cite要素に人名や社名は含めないこと
これまでcite要素は定義が曖昧であったため、制作者によって認識、及びその使用方法がバラバラでした。そのため、HTML5ではcite要素の内容となる引用元・出典元とは具体的な事物のことを指すと定義され直されています。具体的な事物とは、書籍や詩、映画、テレビ番組、演劇、ミュージカルなどのタイトルやテーマのことです。これまで使用方法がバラバラであったために、人名や出版元の会社名なども含めてマークされていることが多かったのですが、人名や会社名はタイトルやテーマではないので、cite要素には含めることのないように注意しましょう。
間違ったcite要素の使用例
これは人名までcite要素内に含められている間違った使い方の例です。
<p><q>ああ、ロミオ。どうしてあなたはロミオなの?</q>は、<cite>ウィリアム・シェイクスピアの戯曲ロミオとジュリエット</cite>に出てくる有名なセリフです。</p>
正しいcite要素の使用例
<p><q>ああ、ロミオ。どうしてあなたはロミオなの?</q>は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲<cite>ロミオとジュリエット</cite>に出てくる有名なセリフです。</p>